ついに不夜城シリーズも完結。
あぁ、終わってしまうのはちょっと残念だけど、読み応えはすごかった。
いっきに3作品を続けて読むことをお勧めします。
新しい主人公の武は残留孤児2世を装って日本で必死に生きる。
しかし、人間はただ生きるだけではだめだ。
その生きる目的をまた取り戻すためのドラマが展開するが、その目的が達成されるのかどうか。
また、第一部からの主人公劉健一はどうなるのか。
驚愕のラストシーンは予想をはるかに超えたものだった。

人はなぜ生きているのか。
生きるために必要なものはなんなんだろう。
自分が生きていくためにはどんなことをしてもいいのか。
誰かを守るためにはどんなことをしてもいいのか。
いろいろ考えさせられる。

人が人でなくなる瞬間、人は悪鬼になる。
それは愛という幻想がなくなる瞬間でもあるのだ。

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