柏木くん

2002年11月1日
今日は『源氏物語』の授業。
もう源氏も40歳。女三の宮(なんと14歳)が降嫁して彼女への恋心をあきらめきれない25歳の若者柏木君が思い悩む場面。
女子高という場所柄、恋愛モノって結構とっつきはいいのかなぁ?
がんばって聞いてる感じがする。
(もちろん、そうでないのもいるけど)(笑)。
この頃の男性(もちろん物語のなかだけど)はすごいな〜っと思うことが多い。
身を滅ぼすのが分かってても恋心を貫き通す。
柏木は源氏の妻で手が届かないはずの存在である女三の宮をあきらめず、おもいを遂げる。
でもそれが原因の心労で病気になり、死んでしまう。
なんて破滅型な恋なんだろう。
源氏は本当に女三の宮が好きで一緒になったわけではない。
でも、柏木は本当に真剣に彼女を愛した。
だから余計にあきらめきれなかったのでしょう。
源氏にはほかに大切な女性がたくさんいる。
それなのに、自分がいくら恋焦がれても手に入れることが出来ない女性。
とは言え、良く考えると11も年上だったりして。
たとえ破滅型の恋とは言え、柏木は幸せだったかも。
それは本当の恋だったのだろうから。

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